チヤミロッド

雑記

好みのルアー

渓流釣りは餌釣りから入り、毛鉤釣り、ルアー釣りと広げてきました。それぞれ違った特徴があって楽しいですが、ルアー釣りは釣りそのものの楽しさの他、好みのルアーを買ったり作ったりして揃えることを楽しみの1つとして挙げる人も多いと思います。
 私は最初のころはスピナーばかりを使っていました。簡単によく釣れることも理由でしたが、とても魚をつる道具には見えないアクセサリーのような見た目、また、アメリカ、フランス、イタリア、スウェーデン等なぜか日本以外の色々な国のものが売られている(ミノーだとほとんど日本のメーカーのものしか売っていない)ことにも興味を惹かれました。特に好きなのはセルタです。良く回って良く釣れる。
 そのうち自分でミノーを作るようになると、数年は自作ミノーが中心になりました。先ずミノーを作る楽しみがあって、出来上がったらそれをテストしに釣りに行くといった感じでした。自作ミノーの理想はただ巻くだけで釣れることと思っていましたので、ゆっくり引いても細かく震えるような動きのものを目指して作っていました。
 今はミノーを作る熱は冷めてますので、以前作ったミノーのストックやスピナーで釣りすることもありますが現在はスプーンが中心です。ルアーの中では最もシンプルな、ただの曲がった金属片ではありますが、様々な釣り場に対応できて一番奥が深いと思っています。最近のお気に入りはスミスのピュアです。浮き上がりづらさと泳ぎのバランスが良いと思います。
セルタ 最近は見ない真空パック?

きっかけ

もう何年も前の事になりますが、数時間釣りをして川から上がり林道を歩いていた時のこと。たまたまそこで出会った釣り人と「釣れましたか?」等と声をかけ、歩きながら話をしたことがありました。私の持っていた六角竿(バンブーロッド)に気づいたその人は「そのような竿は初めて見た」と驚き興味を持ち、どこで売っているのかというので私の手作りだと伝えると、購入したいとも言いました。そのころはまだ人に販売する事はしておらず、また、そのレベルにも全然達していませんでしたので断りました。
 その人とはそれっきりですが、それまで自分用としてのみ竿を作っていた私が販売を考えるようになったきっかけの一つです。手に取って喜んでもらいたい、お気に入りの竿であってほしいと思いながら作っています。

キャッチ&リリース

キャッチ&リリースは正義、釣った渓流魚を食べるのはとにかく悪というような思考の人がいます。魚を殺さず流れに戻してやることはもちろん良いことです。一方で渓流釣り場にも色々あり、魚影が完全に放流によって維持されている釣り場も沢山あります。そのような川では魚は釣られる為に放流され、釣って魚が減ればまた放流されるという繰り返しによって魚が生息しています。その魚はそもそもその川の自然資源ではないわけです。その場合にも魚のリリースをするのは大いに結構な事ですが、それを他人に強要する人は、綺麗事(自然保護)ではなく放流した魚が人に釣られると自分が釣る分が減るからというエゴです(釣り人のごく普通の思考回路ですが)。漁協にお金を払って魚を捕る権利を買い放流魚を持ち帰る人を、持ち帰らない人がエゴを押し付けて非難する権利はないですよね。その魚、漁協の放流魚ですよ。釣りの目的も、ただ釣れれば良いという人も、釣って美味しく食べて完結という人も居て当然です。もちろん逃がしてあげる事は悪い事ではありませんし、また持ち帰るにしても程度の問題で、必要以上に魚を殺生し冷蔵庫で腐らせる等見たくもありません。
 一方で魚の資源が自然繁殖に依存している渓では、その川の資源をより大切に扱わなければなりませんね。その渓の規模や魚影の濃さ、入渓の困難さ(人の多少)等を考慮しながら、本当に食べたい分だけ、必要な分を他人に強制されるのではなく各個人で判断すればよいでしょう。その判断が自分とかけ離れていると感じたら、その人と釣りに行かなければよいだけです。
 私はあまり積極的に渓流魚を食べたいとは思いませんが、いつも魚籠を携帯しています。釣りをしているとその方法(餌、毛鉤、ルアー)にかかわらずエラ等に鉤が入って致命的なダメージを与えてしまう事はあります。エラから流血していたらその時は泳げてもまず助かりません。特にルアーはその傾向が強い釣りです。ユーチューブやテレビ、雑誌の名人でもそのようなシーンは編集で消されているだけで、沢山釣れるほどリリースしても助からない魚も出てきます。目玉にはりが刺さることだってあるでしょう。で、キャッチ&リリースですか?私はエラから血を流しているような魚を流れに戻すのは遊びで命を奪った上に川に捨てているようで罪悪感で忍びないので、そのような時は面倒でも持って帰って美味しく頂きます。食べる為に獲る・獲られるはごく自然の行いですから。

釣り道具

釣り道具、特に竿やリールというのは結構な値段がしますが、買っても1・2回使って後は出番がなかったり、結局何年も前から同じ竿を選んで使っていたりというのはよくある事ですよね。一言で言うならその道具に「愛着」をもてるかどうかということ。高い金額を出せばそれだけ大事に使いたくなりますが、それだけでなく、記録になるような大きな魚を釣った、なんとなく手になじむ、色が好き、初めて買った等、色々な要素がありますね。
ルアー竿についていえば私も色々な竿を購入してきましたが、自分で作るようになると既存のものにはあまり興味が持てなくなりました。やはり自分好みに作ったオリジナルのロッドというのは大きいです。
 半面私はリールについては「どうしてもあの機種を使いたい」というような拘りはあまり無いのですが、基本買った状態でそのまま使用すること、高いリールは確かに巻き心地は良いですが5万円のリールも1万円のでもそれで釣果が変わるかというと少なくとも私程度の腕では全く関係ないことが原因かなと思います。
 まぁ何が言いたいかというと、良いものを使いたいという思いは当然ですが「良いもの=値段が高いもの」とは限らないということ。人の釣り道具をじろじろ見て値踏みしてしまうような思考は下品ということです。

なぜ釣れない?

渓流釣りを始めてみたけど中々釣れないという人へ、元々渓流釣りは釣りのレベルとしてはそんなに難しいものではありません。なぜ釣れないのでしょうか。

・魚が多くて人の少ない川で釣る
一番大事な事です。ありがちな失敗は、放流情報(特に成魚放流)を追いかけてしまうことです。そのような魚は解禁暫くすればどんどん減っていきますし、入川し易く釣り人も多く訪れます。放流なんてあっても無くても良いから渓相の良い、自然に魚が増えられる環境の川を探して入る事です。また、本流域より小規模な沢のほうが魚の着き場がわかりやすく最初は釣り易いと思います。

・釣り堀釣法で釣っている
流れの淀んだ大淵でばかり釣りをして瀬で釣らない人。流れの淀んだ池のような淵を釣り堀のようなイメージで粘ってもそこだけで釣るのは難しいです。魚がいない訳ではないのですけどね。また、特にルアー釣りでは、ルアーを投げるたびに魚はルアーに興味を示さなくなっていきます。何度も同じ場所に投げていればそのうち食いつくと考えるのは時間の無駄です。上流に歩きながら簡単に釣れてくれる魚を探しましょう。

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