チヤミロッド

バルサミノーの作り方③

手順5 ウレタンコーティング~完成

針金でフックを作りルアーを吊るし、ウレタンフロアにドブ浸けします。

同じ方向からばかりドブ浸けするとコーティングの厚みに偏りが出るので向きを交互に変えてドブ浸けします。ドブ漬けはやりすぎると塗膜が厚くなりバルサの軽快感が失われますので程々に。

この後色を付けるのですが、この工程は今回は割愛します(色を付けなくても十分釣れる)。
説明だけしますと、色付けに使用する塗料はMr.カラー等のプラモデル用で十分です。エアブラシがなければスプレー缶でも構いません。今回の作り方では、背中まで鱗模様が入っていますのでクリアカラーをベースにしたほうがきれいに仕上がります。塗料を吹く前に目の部分にマスキングテープを貼る事を忘れないでください。
色付けした後、いきなりウレタンにドブ浸けすると色が流れてしまいます。ドブ浸け前にクリアトップコート(プラモ用でOKです)を2~3回程吹いておくと色が流れにくくなります。コツは、カラー、トップコートともにしっかり乾かしてから次の作業にかかる事、ウレタンはできるだけ粘度の低いものを選ぶことです。色付け・トップコート後のドブ漬けをルアー用のウレタンフロアではなくホームセンターで売られている水性ウレタンニスで仕上げるのも手です。売り物を作るわけではないのでとりあえずは実用上十分です。ただし、水性ウレタンニスの後にウレタンフロアに浸けると塗膜が皺になりますので気を付けてください。

ウレタンの塗膜が十分な厚さになったら、リップを取り付けます。
リップは「サーキットボード」という名で売られているものが薄くても非常に丈夫でお勧めです。釣り具屋でルアー作成用に売られていなければAMAZON等で購入してください。
リップを作成するには、先ずアルミテープを使用します。アルミテープを半分にたたみ、リップの半分の形を切り出したら広げれば左右対称に切り出せます。


切り出したアルミテープをサーキットボードに貼り、ニッパーでアルミテープの形にカットします。必要に応じてヤスリで形を整えてください。



ルアー本体のリップ取り付け位置にカッターで溝を掘ります。リップを差し込み取り付けイメージができたら一旦リップを外し、溝に瞬間接着剤を流し込みリップを固定すれば完成です。リップだけでなくアイに詰まったウレタンを取り除いた後も、水が浸入しないよう瞬間接着剤で塞いでおくと安心です。
リップの角度は、45度より寝かせた角度で取り付けると失敗(泳ぎが悪い)が多くなります。まずは45度で取り付けてみましょう。


以上で4㎝のシンキングミノーが完成しました。洗面所等で試しに泳がせてみましょう。ウレタンドブ浸けの乾燥時間を抜けば2時間もあればここまで作ることができます。
今回作ったものの反省点は、エラのビニールテープが少し上部まではみ出しすぎたかな。

今回は色を塗らずに仕上げましたが、実用性でいうと釣るだけなら顔がなくても、アルミで鱗を付けなくても、バルサむき出しでも十分釣れます。逆にパーマーク等を描いてみたり塗装に凝っても良いでしょう。色々と試してみてください。

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